こんな下品な声を聞いても

何とも思わない。



全てを百合と重ねてしまう。




「嘉向、入れてっ

 あんっ・・・んん・・・

 じらさないで、入れてぇっ・・・!」



梨奈が望んだとおり

俺を梨奈の中に入れてやった。



「ひゃあんっ

 イクっ、あぁんっ!」



俺を全て、

梨奈の中に出してやった。



満たされない。


誰とやっても、甘い言葉をかけられても。


百合じゃなきゃダメなんだ。



だから、その行為は

百合の時と比べようがないくらい

荒っぽく、雑だった。


百合はいつも割れ物を扱うかのように

丁寧に、大切にしてた。





俺じゃ、ダメなのか・・・?