せっかく眠くなっていたのに…今の気配で覚めた


気になったのでとりあえず廊下を覗いた

ある一部分が何かぼやけてる

空間がねじ曲がったような…なんて言えばいいだろうか強いて言うなら
夏の暑い日にアスファルトの道で見るあれ…

何だっけ?

まいいやそんな感じ

クラスの一人のやつが言った

「あれ…なんかプレデターの映画に出てくるのに似てない?」

なんだそれ…

聞いたことねぇし!

けど何も言わずに黙って聞いていた

途端にそのゆがみから独特の色が浮き上がってきた

何か黒と赤が絵の具が水に溶けこむようににじみ出てきている
なんだあれ

それはかなり怪しい雰囲気…いや…
この世界にあってはいけないような…有るはずがないような違和感がそれの周りに漂っている


それはおれらと体の形は一緒だけど手と思われる部分の長さが尋常でない!
直立の状態から手のひらが地面にべったりついてしまっている

さっきの赤と黒はどうやら怪物の皮膚みたいだ
いやもしかしたらうろこのような硬いものかもしれないかなり凹凸があり一言で言えば溶岩が固まりかけているような形だ

あれってもしかして昔兄さんが持っていた 「始まり」って本のなかに出てくる ヤバいやつ?



とにかく早くみんなを非難させないと!


でもどうやって

みんなをパニックにせずに避難させる方法が分からなかった…

冷や汗だけが冷静に順調に流れている