姉さんにはおれの嘘は通じないのか…改めて逆らえないなと思った


「テニスで何した?」

「スマッシュを打ち返したんよ」

そのあと先生と周りの奴は静かになった
ふつうはこんなすごい球を打ち返したらみんな盛り上がるはずなのに…

勧誘がきたってことはそのときにテニス部員も見ていたんだろう


「まいいや早く飯!」



「はいはい」


考えるのもめんどくさいから飯でも作って忘れようと賛成した

今日は手のこんだロールキャベツ
にしたあまり作ったことないから下手だけど…

まあ客に食わせるわけでもないしいいか

姉さんはあまりにもまずかったんだろう今度教えてやるって言った

自分が作った料理は不思議とおいしいと思えるのでどんだけまずいかなど分からなかった

「あそういや姉さんあのバイクどうしたん?」

「ん?バイク?…あ…あれか…」