「おかえり遅かったな」
姉さんは居間からおれを迎えた


風呂場に向かった

浴槽に水がない…


まさか…


キッチンも触った形跡はなく…きれいなままだ


「何もしてないん?」

「あぁ…してないよ?」
なんで何もしてくれんの?!

と怒ろうかと思ったが止めた

まともに聞かないだろうから

「何でこんな遅いんだ?」

「ちょっと遊んできた」
「とこで?」
「ゲ…ゲーセン」

なぜ嘘ついたのか自分でも分からなかった…

「さっきテニス部から部に入ってくれって電話があったよ?」

「あぁそうなんだ」


「本気出したの?」

「…まぁね」