そのまま風呂を出て部屋に戻った


姉さんはもうあがってたらしい

いやおれが遅かったのか

あのあと洗面器で血の混ざった湯を取り除いたから…

「気持ちよかった?」
何の前触れもなく問いただされ返事に困った…

「あんなもん屁でもねえや!スポンジと同じ感触だ!」
「は?あんた何言ってんだ?うちは風呂のことを言ってるんよ?」


「…」



(そうきたかぁ…〒_〒)


「う…うん疲れもとれたよ?」

「こっちきな」

と近づいていけば
ほほにムチの感触が…目が明後日を見ていた


「あんたの弱点は女だなあんたは今のままで強いと勘違いしてるらしいけどただ器用なだけ…筋力も人並み体力も人並み…頭脳は並み以下…けどそれは駿が補ってくれてるからいいか
でももし駿が居なくなったときあんたは行き当たりばったりで頼りなのはその器用さだけ…今のあんたは弱い… 弱すぎる!」


もう一発ビンタがとんできた

おれはとっさに腕で遮りもう片方の手で手首を掴んだ

しかしそれでは終わらず今度は姉さんも余った手でビンタしてきた

遮った手で姉さんの肘を掴み無理やり姉さんの腕で姉さんのビンタを遮った…

姉さんは力を抜いて言った

もうホントに大丈夫みたいだね


一言おれは言った


ああ… もう大丈夫だよ