「何驚いてんの?」

「べ…別に」

しまった!

最後の「に」が裏声になった!

姉さんはクスクスこっちを見て笑ってる…

恥ずかしすぎて背中を向けた…


「こっち見ろって!」

肩を掴まれ強引に目を合わさせられた


腰のあたりからボキボキと骨のなる音が聞こえてきたが

姉さんは非情にもシカトした!


…でも今は文句を言う余裕はない…

今顔を掴まれて頭が動けなくなっている!

やつはわざと自分の胸に目がいくように顔の角度を調整してるもんだから目を泳がせてしばらくどこにやるか考えなくてはならない

当然文句を言う余裕はない

そして決まった目の位置は姉さんと目を合わせることだった


(これって…上目遣い?)


「何見てんの?素直に見ればいいのに」

ニタリと笑っていた

カラかったのにからかわれてる!


今頃後悔した