おれは今16歳


高校に通うように言いつけられているから仕方なく…通うことにした…

必死で声かけたかいあって友達はわりと早くできた
おれは人と話すのが苦手だからそこらへんが心配だった…

「なぁなぁ次なんだっけ?☆」

横の席のやつがさわやかに聞いてきたのでついついおれもさわやかに答えた
「算数☆」
「数学だろ?☆」
そうそれだ数学というやつだ
今まで算数しかしてなかったから
ついつい…

実はおれと姉さんとあの方しか知らないことだけどおれの体内には2つの意識がある
1つはおれの意識
もう1つは簡潔に言うと幽霊の意識
この2つ意識は同時に出てくることはない
おれの意識があるときは幽霊の意識は体内に押し込まれてる
逆も同じ
意識は体躯を持つおれが自由に操作できる


この幽霊はずば抜けて…
「おいお前…この問題解け」

あてられちまった…

昨日は姉さんにこき使われて宿題してないし…横の席の人はなんとまぁぐぅすかとかわいい寝顔を先生にばれないように本で隠しておれを笑うかのように寝ていらっしゃるぅ…

前の人はまだ話したことはない…
助け舟は出ないよなぁ…
これはもう仕方ないよな?
(幽霊さん解いて下さいまし)
(幽霊って言わないで下さいよ…意識変えて下さい)