「あと…

なんにもなくて良かった…。


あたしさ…


すぐに雛耶はあたしのこといつも考えてくれるから,
あの時ベランダで引き留めてくれたって気付いて電話したの。


そしたら雛耶襲われてるし…!」


紅葉は笑いながらあたしに抱きついた。


「無事でよかったぁぁ…っ!」

あたしも紅葉をギュっと抱き締めた。



『ありがとな…。』