最後の愛-last love-


本当に軽い気持ちだった。


彼氏と遊べなかったから。
暇だったから




心が寂しかったから。





あたしは次の土曜日に
落合君と遊ぶ約束をした。


罪悪感よりも寂しさを埋めたい
気持ちの方が上なんて
この時のあたしは本当に自分の事しか考えられなかったんだ。










土曜日。
地元が同じだから駅で
待ち合わせ。
電車で隣町のカラオケに行って3時間くらい歌ってごはんを食べて
また一緒に帰った。

そして地元駅で別れた。




どこか満たされない気持ちも
あったけど普通に楽しかったし
一切手も出されずに
本当、普通に遊んだだけだった。


その後も毎日メールはしてたし
電話もした。
バイトに行けば会って喋った。



ただ前と違うこと。
落合君が女の子と
喋ってる所を見ると


胸が痛んだ。




ヤキモチ?


そんなんじゃない。
あたしには彼氏がいる。


彼氏・・和也が1番好きだよ?
切なくなるくらい好き。


今あたしがしていることは
寂しさから逃げているだけ。





落合君はあたしに彼氏が
いることを知ってる。


隠す必要がないと思ったから
あたしから言った。

だからあたしは最初から
落合君をただの友達としか
見ていなかった。























友達としてしか
見ていなかったはずなのに


いつからだろう。




あたしの心は揺れていた。