「偶然だな。お前と会うなんて―――」


と叔父貴はふっと表情を緩めて、そしてあたしの手の中にあるものに視線を落とした。


「こっ!これはっ!!!ちがっ!違うの!」


慌てて下着セットを戻すと、あたしは直立不動になった。


「何が合ってて、何が違うのかよく分からんが」


叔父貴は眉間に皺を寄せると、相変わらず余裕の態度であたしを見据えてきた。


叔父貴のその切れ長の目で見られると…






わ゛~~~ん!!!穴があったら入りたいよーーー!!!






――――

――


「どれでも好きなものを選びなさい」


叔父貴はショーケースに並べられたケーキの列を指さした。


「やった~♪リコ、何にする??」


「え!あ、あたしは…」


「遠慮することねぇって。叔父貴はこう見えても金持だから」


「普通にお金持に見えるよ…」


「千里と金髪野郎も。選べよ」


「……俺はドリンクだけでいい」と千里は面白くなさそうにしてるし、


キモ金髪野郎に至っては、声もあげられず固まったまま。



まぁ仕方ねぇか。



この最強…ってか最凶?コンビを目の前にしたらビビらない奴は居ないだろうなー……