「戒!朝っ!!今日終業式だよっ」


あたしはちょっと強めに言って戒を再び揺すった。


「…しゅうぎょーしきぃ?」とちょっと寝ぼけた声が……


可愛い!!!


はっ!


いかん、いかん!


戒を起こさねばっ!!


「戒!終業式だってばっ」


「あ~?んなもんバックれようぜぇ」


のんびり言ってまた眠りに入る戒。


バックれる!?って、そんなワケにはいかないだろがっ!!


だけど戒は揺すっても叩いても起きない。


どーすればいいの~~~!って困り果てていると、


「おはようございます。朝ですよ」とキョウスケが襖を開けた。


戒に抱きしめられたままのあたしは布団の中からびっくりして固まった!!


「ちがっ!これにはわけがあって!!」


あたしは必死に言い訳を考えながらもあたふた。





なんか…前にもこんなことあった―――??


そうだ…あたしが戒のことを虎間だと疑ってとき…


そんなことを思い出していると、キョウスケの足が容赦なく戒の横腹を思い切り蹴飛ばした。


結構な強さ……だと思う。


「いでっ!!!」


戒がびっくりして飛び上がる。





「おはようございます。朝ですよ♪」




にっこり笑顔を浮かべたキョウスケ。


こいつの笑ってるところってあんま見たことないケド…




な……なんか…怖いよーーー!!!