マクラを人(あざらし??)質に取られ、あたしは大人しく戒の部屋に入った。


マクラを一晩戒のところに置いておくって言う手もあるけど、こいつマクラに何するかわかったもんじゃねぇ。


朝起きてたら、マクラが八つ裂きにされてるかもしれねぇし。


んぎゃーーーー!!


それだけはだめっ!!!


戒が選んでくれて、叔父貴が買ってくれた大事なマクラなんだよっ!!




マクラを取り戻すため、警戒しながらもしぶしぶ戒の部屋に入ったものの


―――マッハで押し倒された。




………ってなわけで、最初に戻る⇒





「どうしよ…」


あたしは戒の死体を見下ろして、困り果てていた。


このまま死体をほったらかしにするのもダメだよなぁ。


ここは―――




バラしとくか。




そう決めたら台所にGo!


包丁持ってこなきゃ、だわ。



そう思って襖を開けようとすると、いきなり頭を掴まれた。




「おい。てめぇ今始末しようとか考えただろ」




戒のおそろし~ぃ低い声が聞こえて、あたしは飛び上がった。