男たち二人はびっくりしたように目を丸めて、それでもあたしを珍種かなにかを見るような目つきで、
「面白いね。今はやってるの?そうゆう言葉遣い」
なんて言って、壁に手を置いた。
何なんだよ…こいつら…
あたしは睨み上げたけれど、男たちはへらっと笑っている。
酔っ払っているのだろうか、ちょっと顔も赤いし呂律も怪しい。
「今日の合コンはハズレだと思ってたけど~思いがけずいい出会い?」
もう一人が顎に手を掛け、あたしを値踏みするようにじろじろ見る。
てめぇらは永遠ハズレだよ。
心の中で悪態をついて、そいつらの横を通り過ぎようと思ったけれど、
「待ってよ~。俺たちと遊ぼうよ」と腕を掴まれた。
触ンじゃねぇ!!酔っ払いが!
そう怒鳴ろうと思ったとき―――
バンッ!!!
男子トイレの扉が壊れるぐらな勢いで開いた。
へ……?
慌てて顔を振り向かせると、
ドアを蹴破っただろうキョウスケが不機嫌オーラダダ漏れで、腕を組んでいた。
ぅわ!
何かいやぁな展開……



