女らしい悲鳴って……
意識して叫んだわけじゃないけど…
って言うか恥ずかしい。
色んな意味で布団から顔を出せないで居ると、キョウスケがケータイを閉じる音が聞こえた。
「ま、苦手なものぐらい誰にでもあるでしょ。今日は俺たちがついてますから安心して眠ってください」
とキョウスケの、淡々とした……だけど優しさを滲ませた声が聞こえてあたしは言葉通りほっと安心できた。
「怖かったら俺が手を握っててやるよ」と戒の手が布団の中に入ってきて、手探りであたしの手をそっと握る。
あったかい……戒の手のひら。
何かあたし―――……
いつもより怖くないかも…
あたしの隣には二人が居る。
ちょっと安心して、あたしは目を閉じた。
いつもならこんな雷の音が鳴り響く中、いくらマサがついていようと怖くて眠れないのに、何だかすごく安心して
あたしはすぐに眠りについた。