う゛~~ん……
あたしは腕を組んで二人を交互に見た。
二人とも、そっけない表情で今はそれぞれ違う方向を見ている。
男同士の喧嘩って、よく分かんねぇな。
タクとユズ…もとい譲(ユズル)は犬猿の仲でしょっちゅう言い合いしてっけど。
それとも違う感じがするし…
「あ…あのさっ!その幽霊女のことはおいおい考えてくってことで…そろそろ寝にいこうかな~」
あたしはわざとらしく声を上げると、
戒もキョウスケもそろってあたしに顔を向けた。
ぅお!二人してあたしを見ンなよ!
「追々って言ってもなぁ…そうゆっくりはできなさそうだぜ?」と戒。
その言葉にキョウスケは
「俺たちがいくら裏で調べても分かりませんよ。明日にでも探りを入れた方がいいでしょう」
「そうだな。向こうも大人三人。こっちも三人。手分けして当たるかぁ」
あれ??
あれれ?
また息ぴったり??
よく分かんねぇな……



