叔父貴はあたしの驚きを横目に雑誌を丸めて肩を叩いた。
「俺がそんなヘマすると思うか?」
「そ、そーだよな…考えてみりゃ、その辺うまくやりそう…」って!
あたし何言ってンだよ!!
「ま、気にするな」
そう言って叔父貴は伝票を手に立ち上がった。
気にするな―――って言われましても―――!!
叔父貴と育児書って激しく不釣合い!
ケーキよりもっ!!
って言うか“娘”って―――
どーゆうことでぃ!
もんもんと考えてるあたしはいつの間にか叔父貴の車の中。
あれ?いつの間に??
しかもしっかりシートベルトしてるし。あたし考えすぎててちょっと思考がぶっ飛んでたみたい。
「行くぞ?」と叔父貴はエンジンを掛けた。
いつも通りの叔父貴だ。
何だか慌ててるのはあたしだけみたい。
「あ!はいっ!!」
それでもあたしは慌てて姿勢を正した。