2日後、また、ここへ戻ってきた。


2年前、初めて見た時とは


違う感情が溢れていた。


確かに、“田舎”だとは思った。


でも、それに対する不安は無かった。


町は2年前から何も変わらず、


緑がいっぱいで、鳥が鳴いていて、


穏やかだった。


変わった所があるとすれば、


2年の間に、バス停が


立っているといった所


だけだろう。



ほんの少しの変化なのに


知らない内に変わっていく景色が


レンの気持ちを暗くさせた。



キョウヘイに会いたい。


でも、会いたくない。



キョウヘイもこの町のように


少しでも、変わっているのだろうか。



不安な気持ちがレンを襲う。