いつか、伝えて

「昨日、休んだだろ。

 風邪か?」



「ううん、ずる休み。


 心配した?」



「するわけねえよ・・。」



そうして、二人は歩き出す。



恐らく、


二人で歩くのはこれで


最後だろう。




「昨日さ、修学旅行の

 
 計画立てたんだ。」




ユウキがまた張り切っててさ、



そう言い、笑っていた。



その笑いは、



無理に、落ち込んでいるレンを見て



元気づけているかのように



感じた。





「でも、ユウキ好きだな。

 馬鹿であほでどうしようもないけど。」




「お前、何いきなり。」



「ミユもねー。好き。可愛いくて


 ぎゅってしたくなっちゃう。」