いつか、伝えて

「うん・・・でも・・。」






「それならば、レンは


 ずっとこの町へ居なさい。」




「え?」



「部屋位借りれるわ。


 レン、貴方だけ残るのよ。」



やっと、その言葉の意味を


理解する。



「無理だよ・・。」



あんなに、昨日、


泣いていた母親を


一人で行かせるわけに


はいかない。



「無理、絶対に。」



「レン、嘘はだめよ。」




「こんな町、居たくない。


 田舎で、不便だし、


 欲しい物は揃ってないし。」



気持ちとは


全く反対の事を言う。





これでいい。