【短編】年上の幼なじみとの関係

「曖昧か....
ごめんな。
俺が悪い。」


なんで、謝るの?


全然、意味がわかんない。


「いいの。
踏ん切りをつけれない私が悪いの。
だから、ここを離れる。
じゃなきゃ、渉くんに甘えちゃうから。」



「千世、何言ってんだよ。」


渉くんは、私を引き寄せ強く抱きしめた。


「私は、強くなりたい。」


渉くんが絡むと弱くなっちゃうから。



そんな自分、イヤなの。



「強くなんないで。
俺なしじゃ、ダメになって。」


そう言って、私を包み込むように抱きしめた。



「渉くん?」


私が余程鈍感なのかな?


だって、わかんないんだもん。


どうしてそんな事言われるか。


普通の子なら、わかるんだろうな。


やってらんないよ。


たぶん、渉くんと向き合って話すのが初めてだから、余計にどうしたらいいかわかんないんだ。