【短編】年上の幼なじみとの関係

家で考えると、渉くんの家が隣にあるから、変に邪になっちゃうんだよね。


「千世、ごめん。」


家の前にいたらしい渉くんは、謝りながら私を抱きしめた。


意味がわからない。


なんのごめん?



「とりあえず、家にきて。
どうせ、千世の両親も俺の両親もいないから、ゆっくり話そ。」


私の有無を聞かずに、私の手を掴みながら、渉くんの家に入った。


どうせ、逃がしてもらえないのもわかってるから。


渉くんの部屋に入り、いつもより距離をあけて私と渉くんは、座った。