先生が何考えてるのか
全く理解出来ない。

先生に
抱きしめられた…。

これって
少しは脈ありって事?

でも
あの最後の冷たい視線…




次の日も
その次の日も
私は先生を
捜しまくる。




化学の自習の時間、
先生は
ぼーっと
外を眺める。
私はそれを見つめる。

見つめ過ぎた。
先生が振り向く。
急いで視線をそらす。


そんな日々が続き
とうとう
夏休み。


もちろん
毎日部活。


新しい発見。
グラウンドのわきに
弓道場に続く道がある。
星先生は
弓道部の顧問だから
毎日そこを
通っていたのだ。

気がつかなかった。


それからというもの
毎日探しまくった。
たまに
目が合うと
「おはよう」
って。

炎天下、
心も身体も
熱く焦がされ、
なにもかも
集中出来ない。