大塚と神崎 +



(キスされちゃう…!?)


そう思ってしまうほど、触れそうなくらい吐息が近くて。

思わず目をぎゅっと瞑る。
キスするときの自然な目の閉じ方なんて知らないから……。





「高橋さん…、

これ、あげる」


「へ?」



囁かれたと思ったら、

ぴとっと私の唇にちょっと固い感触…


開いた視界に見えたのは、

真っ赤なロリポップ。


あまりのことにぽかんとなると、その隙に成瀬君がロリポップを私の口に入れた。



「ふぁ、なるふぇくん…?」


「いちごのリップだからいちご味好きかなって思って」


そう無邪気に笑う成瀬君。

口の中にはいっぱいのいちご味。



緊張していた肩の力が一気に抜けた…

期待していた自分が恥ずかしい…