(わっ、私だってこれくらい…っ!)
翌朝、神崎に負けじと複雑なヘアスタイルに挑戦するものの、鏡の前ではまたもや悪戦苦闘。
「うーっ、なんで上手くできないのー?」
せっかく早起きしたのに…。
「姉ちゃんなにやってんの?」
「ちょっと、髪型をね…」
洗面所を占領していたら寝起きの陸からは呆れた声。
「こうしたいの?」
しゃこしゃこと歯を磨きながら雑誌に目を落として陸が尋ねる。
そして、
「貸して」
「え?」
歯磨きを終えた陸が私の手から半ば強引にくしを奪うと、ものの数分で雑誌と同じ髪型が出来上がってしまった。
「あれ。シュシュで結んだの?」
「そっちの方がかわいーかなって」
「女子力高っ!」
どいつもこいつも女子力高くて困ります。
end


