いわれるままに神埼に任せると、ものの数秒できちっとくくられた私の髪。
さすが神崎。
綺麗なポニーテールに思わず先程の不満も消し飛んでしまって、もう感動しか残っていない。
「天才?」
「普通だろ。…昔、澪の髪結んでやってたころがあったしな」
「なにその微笑ましい話!?」
詳しく聞きたいと思ったけれど、
「じゃあさー、この髪型できる?」と、何時の間にか現れていた成瀬くん&高橋さんカップルの声で会話は髪型の話に戻された。
2人が神崎にリクエストしたのは、雑誌載っている「どうやってんのこれ?」とツッコミをいれたくなるほど複雑な髪型。でも複雑だけど可愛い。
「可愛いけど、さすがにこれは無理じゃない?」
「いや、出来る」
「え?」
…そして数分後。
さすが神埼。有言実行の男。
出来ると言った言葉通り、本当に雑誌で紹介されてる髪型を私の髪で再現したのだ。器用にも程があると思う。
「あれ?この編み込みは…」
鏡をじっくり覗くと、雑誌の写真にはない編み込み部分。
「俺なりにアレンジしてみた」
「わー!神崎君すごーい!」
「ねー!かわいいー!!」
アレンジしたというその編み込み部分は高橋さんと成瀬君からは可愛い可愛いと大絶賛だ。
…悔しいけど、確かにかわいい。
っていうか、神埼女子力高くない?


