大塚と神崎 +



「お兄ちゃん、今日の夕ご飯なにがいい?」

最近、お父さんとお母さんが出掛ける回数が増えて、お兄ちゃんと二人っきりのご飯が増えた。

少し前のお兄ちゃんに苦手意識を持っていた私ならきっと、

お兄ちゃんと二人きりなんて…って泣きそうになってたかもしれない。

でも、今はまったくそんな風に思わない。
むしろお兄ちゃんといっぱい話せて嬉しいって思う。



「なんでもいい。

無理して手の込んだもの作ろうとしなくていいぞ」


私の言葉にお兄ちゃんはそう答えた。

なんでもいいって素っ気無い言い方だけれど、それでも言葉の最後は私のこと気遣ってくれてるんだって、お兄ちゃんの優しさが伝わってきて嬉しくなる。



(お兄ちゃんに美味しいって言ってもらえるように頑張ろう)

そう自分に気合いを入れてキッチンに立つ。



なに作ろうかなぁ、お兄ちゃんはなんでもいいって言ってたけど…



うーんと考え込んでみる