太ももの付け根をなぞる手つきは、オブラートに包むことができないぐらい、いやらしい。


「あ、前をいっぱいにするのもアリだけど敢えての後ろをいっぱいにしちゃおっか」


爽やか果汁120%の笑顔でとんでもない発言をされて、わたしはぶわっと身体中からいやな汗が吹き出した。


抗議の声?
そんなの上げる前に塞がれた。

唇?
違う違う。口に指突っ込まれてるんだから。わざと舌にすり付けて舐めろ、と促される。

彼の行動の意味がすぐわかってしまう自分が少し悲しくもなるけど、好きだからいっかとも思ったり。


気が済んだらしい彼は指を抜いて、わたしの唾液でいやに光ってる自分の指にキスをして、


「さて、ヤろっか」


もう少しオブラートに包んでください。オブラートに。