龍二は
何処からか
裁縫箱を取り出し
針と糸を出した。


『ハァ…優花の口は…ハァハァ…こんなにデカくない…俺が…ハァ…縫ってやる……』


プチッ
クチュッ
スー…

プチッ
クチュッ
スー…

プチッ
クチュッ
スー…


龍二は
私の唇に針を刺し
糸を通し縫った。




息ができない。


痛い


痛い


痛い―――……




私 は も う


息 を し て い な か っ た



.