「相澤さん…
無理してない?」



「えっ?

あ…ほんとに…
大丈夫だから…」



「…あのさー

なんなら…
ちょっと練習しとく?」



「はいっ!?」




そんな…
それくらいで練習なんて


ありえないし…



確かに…自信ないけど…



練習するなら…
1人でやるよ…


恥ずかしいじゃん…



どう断るか


あれこれ悩んでいたら



突然

和野くんに背中を押された



「よしっ!

教室戻って練習しよーっ」




えっ?



なに?



何なの、この展開ーっ??




和野くんに


背中を押されながら


そのまま廊下に出る…



「わっ…和野くん…
あたしっ…」



なんとか断わろうと


振り返った瞬間




『真優花ーっ!』



名前を呼ばれて



慌ててまた、声の方向に



顔を向けた…