恋愛事情



でも…元カノの話しを

りっちゃんから聞くのは…


なんだか和野くんに
悪いような気がする…




『まーゆかっ…

何、考えてんのっ?』


「え…あ…えっと…

りっちゃんは…

紺野さんの事…
嫌いなの?」


『えっ?何で?』


「んー…なんとなく…」


『嫌いってゆーか…
仲は悪いよ、普通にっ』


そう言って、りっちゃんは
苦笑いした。



「なんか、あったの…?」


『そうだなー…

うちも、マネージャー
やってたからさ

ギャラリーとは
色々もめたりして…

嫌味も色々言われたし。

特にあの子とは、昔から
なんか…合わないんだ』


「ふーん…

あ、そういえば…

もうすぐ和野くん…
誕生日なの?」


『あー、そうそう。

確か…
来月の初めだったはず…

日にちは
啓樹に聞いておくね?』


「ありがと…」


紺野さん…

プレゼント渡して告白…
するのかな…?



『何あげるのっ?』


「何が…いいのかなー?

りっちゃん…今度一緒に
選んでくれる?」


『もちろん!
楽しみだねーっ!
初バースデーだし…

そうだっ!』


りっちゃんが

何か思い付いたように
顔を近付けてきて…

あたしの耳元で囁いた。


『キス…してあげれば?』


「なっ!?
何言い出すのよーっ?」


真っ赤になった
あたしのほっぺを…


りっちゃんが

からかうように、両手で
挟んで…クスクス笑った。


『真優花ってば
むっちゃ、かーわいいっ!

和野は、幸せもんだねっ
こんな純情な彼女で!』


「もおっ…

そう言うりっちゃんは…

坂口くんと
どこまで…その…」


『うちらはねー

体の相性もいいみたい…』


「え?」


『真優花ってば…
また赤くなっちゃってー』


冗談だよ と、
りっちゃんは笑った…


あたしは
ドキドキしながら

ジュースをゴクゴクと
流し込んだ…