居間らしき部屋に入ると

みんなで一斉に鞄を探り…

持っていたナプキンを
出し合ってみた…



『3…4…5個かー…』


『微妙だね…』



「まぁ、とりあえず使お…

あたし、予定日近いから
ショーツもあるし

…果倫ちゃんには
ちょっと大きいけど…
我慢してね?」



果倫ちゃんを
お風呂に入れようと

準備していたら


りっちゃんが言った

『どうせ…
これじゃ足りないからさ
今から買って来るよ!

真優花には

果倫ちゃんを任せたっ!』


「わかった

じゃあ…ナプキンと…
ショーツの替えも…
一応、買って来て!」


財布を出そうと
また鞄を探っていたら



『おーけーっ!』
『いってきまーすっ!』



あっという間に2人は

行ってしまった…



ゆりっぺまで
行っちゃったよ…




…とにかく

果倫ちゃんを
お風呂で洗ってあげなきゃ


あたしは果倫ちゃんと

浴室に向かった



果倫ちゃんが
体を洗ってる間に


素敵な大人になるための
誕生日

の話をしながら…


血の付いた下着と
スカートを手洗いして




果倫ちゃんにパジャマの
上だけを着せた状態で


また居間に戻った



脱衣所の電気が
きれてるらしく

なんだか薄暗くて

説明がわかりにくいと
思ったから…




果倫ちゃんに
生理用品の使い方を
簡単に説明して


ショーツを穿かせようと
した時…



居間の戸が開いた



「おかえりー早かった…」


振り返ると

そこには



和野くんがいた…