2年生になって半年くらいたったころ、美野里が休んだ日に、里香がクラスで言い放った。 「あの、松永美野里ってやつ、今日からこのクラスにいらないから。 あれに口きいたやつ、どうなるかわかってるでしょう?」 女王様にとって、人の心を殺すには、これだけで十分だった。 あとは見ているだけで、その人は殺される。 美野里も、例外なんかではなかった。