「いいよね…頭良いと」
何気なくぼやいた
渓ちゃんは何でも出来るから困らないと思うけど
私なんか困る事だらけです
「何言ってんだよ~
お前の悪い癖だぞ?そうやってナーバスになるの」
「だって~・・」
「何も心配なんかしなくていいんだよ
俺はそんな奏の方が好きなんだから」
あまりにも突然だった
軽く聞き流してしまったけど
今…
渓ちゃん?
何もなかったかのようにまた走り出す自転車
聞き間違い・・・?
錯覚だったのかも
私は渓ちゃんにしょっちゅう好きとか言ってるけど渓ちゃんは言わないからね
きっと聞きまちがいだな