車は家に向わず反対方向に進んで行った 「どこ行くの?」 「秘密、もうすぐ着くから」 …なんか 何となくだけど今通っている道にうっすら記憶があった なんだろうこの道… 「奏!前!」 私はこの言葉で全て一瞬にして蘇った 「うわぁ…………」 この坂道 満点の星空が見える渓ちゃんのとっておきの場所だ 夏前に自転車で連れて来てくれたあの…