私は由里亜さんに買った軽い差し入れを渡して部屋を出た


「年始ぐらいからにはバイト出るようにするから…
ほんまにごめんな?」

「いえそんな…
ゆっくり休んで下さい」






そっか
もう年末かぁ…

クリスマスが終わったかと思ったらもう街は新年に向けて走り出している


薄かった雪も目に見える程真っ白に降っている


私の頭に墜ちて来る






由里亜さんの部屋を出た後


由里亜さんからメールが来た






『あたしは多分もう幸せにはなれへんから
奏ちゃんはちゃんと幸せになるんやで』





由里亜さんに返事をする事もなく







「由里亜さんも幸せにならないと駄目ですよ…」






そう独り言を言っていた