駅に着くまで渓ちゃんに寄り掛かった
直に触れる温度にドキドキしながら
ボーっとする頭のせいにして
渓ちゃんの居心地に安心して知らない間に私は眠っていて起こされた時はもう駅に着く頃だった



「良くなったか?」

「うん、結構」





温い感覚がまだ身体は覚えてる
寝ちゃうなんて…勿体ない事したなぁ・・









「ほら」

「え?」




駅のホームを出ると渓ちゃんはいつもの愛車に乗って言った


「今日は特別な、まぁ珍しく帰りも一緒になったんだし」



渓ちゃんは自転車の後ろをトントンってして私を招いた

その言葉が嬉しくて
一気に元気になって飛び乗った



「なんだよ~元気なら歩いて帰れよ!」

「ぜんっぜん元気じゃないから!」