広田さんは静かに口を開いた





-…



広田さんは由里亜さんのお兄さんの高校の同級生で

お兄さんの親友


二人の事を一番よく知ってる人




ずっと二人を支えて来たんだ





「広田と奏ちゃんがおらへんかったら…あたし本気で切っとったかもなぁ………」

「冗談はよせよ。
お前は弘斗を残して死ねる様な奴じゃねぇだろ」

「でもなぁ……どっか行ってもうたから」









……お兄さん

由里亜さんが待ってます



由里亜さんの元に帰って来て下さい





そう祈った



「兄貴としてでええから…

あたし離れたない………」