気付けば涙が溢れていて 由里亜さんをフォローする事なんて出来なかった その後連絡した広田さんが来て 広田さんが丁寧に由里亜さんの手首の 血を拭いて 消毒して 包帯を巻いて 一息ついた 「大丈夫?奏ちゃん…」 「あ…はい………なんとか」 不思議なくらい冷静な広田さん… 何でこんなに…… 「由里亜の事…聞いたよな じゃあもういっか、由里亜」 「………ええよ」