そんな事が続いて

一時間もしたら店内は一気にクリスマスモードになった

赤と緑をベースにベタすぎないオシャレさがすごく気に入った



「クリスマス、忙しくなるけど奏ちゃん大丈夫?

逢沢くんと予定入れてんねやろ?」


「あ…ま、まぁ…」





すっかり忘れていた


クリスマスバイトだと
渓ちゃんと会えないじゃん

大失態…



何とかして予定を合わせないといけない



「ま、あたしいつでも穴埋めするから言ってな」

「すみません、ありがとうございます…」

「ええねんええねん」




そうは言ってくれるけど

申し訳ないかなぁ…



でも渓ちゃんと一緒にいたいのは本当で



それでバイトを休むのはちょっと…





こういう時は深く悩んでしまう
一回入り込むと抜け出せないのは昔から変わっていない