「渓ちゃん渓ちゃん、

あたし今日一日バイトだから行くね」

「ん~………」




まだ寝ぼけてる渓ちゃんにそう告げて家を出た

ちゃんと掃除して、証拠湮滅してから





あとは試験の結果を待つのみの渓ちゃんは

もう補習はなくって

今日はのんびりするらしい





推薦だったからほとんど受かったも同然の試験
一本で行くんだって


凄いな~………


私は来年、どうしてるんだろう







一年後の自分の姿を想像してみる


でも全く浮かんで来なかった




切ないなぁ………