「ね、渓ちゃん…」
少し改まって
寝そべっていた渓ちゃんのベッドに正座し直して
「なに?」
「目、瞑ってて」
渓ちゃんの後に回った
「何?これ」
「誕生日プレゼント、かな」
渓ちゃんにあげたのは
渓ちゃんの誕生日、九月の誕生日サファイアが入ったネックレス
指輪を買ったあのお店で渓ちゃんが文字を決めてくれてる間にこっそり買った
初めてのバイトのお給料で
安月給だから安いのしか買えなかったけど…
由里亜さんにも言われたし買っちゃった
「渓ちゃんの事だから指輪無くしたり、はめてくれなさそうだから
このネックレスに通しておいてね」
「奏…
お前って奴はぁ!」
「わっ!?」
渓ちゃんがいきなり私を抱き締めた
驚いた…
胸が張り裂けそうなぐらいドッキドキしたけど
この感触…大好きなんだなぁ…
渓ちゃん・・・喜んでくれた…?