「花火の日な、」
渓ちゃんが言った
今日は花火の日
要するにこの街の花火大会
毎年近くの河原に私の家と渓ちゃんの家とそれからお姉ちゃん夫婦も帰って来て皆で花火を見に行く
そういうしきたりがあるのを
結亜は今年も楽しみにしてた
私は結亜を連れて家に戻ってみるとお姉ちゃんと旦那さんがいた
「おかえり、
うわぁお姉ちゃん大分お腹大きくなったね、順調?」
「うん、順調順調」
お姉ちゃんの子供は七か月目に差し掛かろうとしていた
バスケットボールがお腹の中に入ったみたい
すごいとしか言い様がないこの光景
生命の神秘だ
「結亜本当にお姉ちゃんになるんだぁ」
「なるのっ!ゆちゃあお姉ちゃんっ」
前にも増して結亜の楽しみ度が大きくなってる
お姉ちゃんに新しい子供が出来てから結亜は「お姉ちゃん」って言葉を覚えたらしくて
私やお母さん達に
お姉ちゃんって言って!
てせがむところも
また可愛い私の姪っ子