「なぁ奏」 「ん?」 「じゃあ一つだけ我儘言わせて」 珍しいと思った 渓ちゃんってほら、優しいし ベタだけど思いやりがあるっていうか… だから渓ちゃんの口から「我儘言わせて」なんて 少しびっくりした 「毎日会いに来て」 「え?」 「毎日な、 夜なら俺家にいるから」 可愛い 可愛い そんな嬉しい渓ちゃんの我儘に 私は涙が出そうだった 「絶対いくね、」 「おぉ」