「テストを頑張ったらコンサートに連れて行くって言ったの♪」 「それでやる気を出したんだ。」 「そうよ。だから邪魔しちゃダメよ!」 「分かった。」と言って、小梅は紗梛の部屋に向かった。 ーーコンコン。 「はい。」 「紗梛、入るよ。」 小梅は、扉の外から声をかけると扉を開けた。 ーーガチャ。 「うわっ本当に勉強をしている!」 「お帰りお姉ちゃん。今、忙しいから出て行ってくれる?」 「いゃ、ちょっと相談があって来たんだよね。」 紗梛は体を小梅の方に向けたー…。