「どうかしましたか?」 「悪い…俺、用事があるから…」 「あっ分かりました。」 「また、連絡する。」 「待ってます!」 小梅の返事を聞くと、詩音は走って行った。 詩音の背中を見届けると、小梅も家へと帰って行ったー…。 ー家ー 「ただいま。」 「お帰りなさい。早かったのね!」 「うん。紗梛は?」 「部屋で頑張って勉強をしているわよ。」 母親は笑って答えた。 「珍しい事もあるんだね。」 「約束をしたからね。」 「どんな約束?」 小梅は首を傾げて聞いた。