「そうなんだ。何だか知らないけどありがとう。」 小梅は笑って答えると、チケットを見た。 そこには“SHION”と書かれている。 チケットを見て、眉間に皺を寄せる。 「SHION…誰?」 それを聞いた繭は、食べていた煮物をポロッと落としたーー。 「あんた…SHIONを知らないの?」 驚いた顔で繭は答えた。 「うん。有名なの?」 「すごく有名で、今人気なんだよ!知らない人はいないよ。」