満員電車の君

今朝も、彼が待つ2両目へと、駆け足で急ぐ。 



目の前には、あの人……  

涼太が、いる。 



逸る気持ちを抑えながら、彼の待つ場所へと、人混みを掻き分ける。 






「おはよう!」



「おはよう!」 



今日も、あなたと一緒に一日が始まる――…。 





      ≪完≫