満員電車の君

「香織ちゃん!今日からよろしくね!」



耳元で話す、彼の優しい声で、改めて現実だと知らされる。



「うん。こちらこそ!
…あっ!!私、名前、聞いてなかった!」



「涼太だよ!榊涼太。
よろしくね、香織ちゃん!」








いつもの朝―― 



いつもと変わらない朝――
 


そこには、あなたがいる……。