満員電車の君

「そっ!だから、何かと面倒なことが多いんだよね。で、君に俺の彼女のフリをしてもらいたいんだ!」



「………」



彼の話に、呆気にとられた私。 



さっきまでのドキドキ感は、どこへやら…… 



一気に、気持ちが曳いていくのが自分でも分かる。



それにしても――