満員電車の君

「もう少し、話をしたかったから降りちゃった!」と、少年のように笑った。



昨日と同じように……。 



「あの……でも、学校は?」 


「大丈夫!すぐに、用件は済むから」



―――…? 



「本当は、今日の帰りでもよかったんだけど、“善は急げ”っていうしね!だから、今から話すね。」 



「……はい」



唐突な彼の話に、戸惑った。